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イデー・モンテッソーリ/モンテッソーリ教育を愛する全ての人へ

2018.10.04 【保存版】モンテッソーリ教育の「子どもの家」とは?


子どもの家って何?

モンテッソーリ教育に関心を持ちはじめた方からの質問で

 

「子どもの家って何ですか?」

 

というものがあります。

 

モンテッソーリ教育を調べ始めると、まず耳にする言葉でしょう。

 

また、どこかで「子どもの家」という看板を目にしても、何をしているところかわからず、通り過ぎている方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

 

「子どもの家」というのは、何か母体のある系列組織なのでしょうか。

 

 

 

それでは、そんな疑問にこたえるために、その歴史からみていきましょう。

 

 

世界初の「子どもの家」

1907年 イタリアのローマのスラム街、サンロレンツォにて、最初の「子どもの家」が、モンテッソーリ教育の創始者マリア・モンテッソーリによって開かれました。当初、約60名ほどの子どもたちが、保育園のように通っていたそうです。

 

 

その「子どもの家」について、マリア・モンテッソーリ は次のように述べています。

 

『わざわざ子どものために作られた環境』

『そこでは子どもが主人』

『家庭的設備は大人のためのものではなく、子どもの要求に適する物であることが特色』

(マリア・モンテッソーリ『私のハンドブック』)

 

子どもの家とは、それまでの教育施設とは違い、「全てが子どものための場所になってほしい」というモンテッソーリの願いが込められたネーミングであると考えることができるでしょう。

 

(京都:「深草こどもの家」)

※「深草こどもの家」の記事はこちら

 

「子どもの家」では何をしているの?

その後、“幼児に対してモンテッソーリ教育を実践する施設のことを、この最初の子どもの家にちなんで、世界中で「子どもの家」と名付けるようになったと考えられます。

 

「子どもの家」という名称を利用する際、特に許可が必要なわけではないため、お互いに関連していたり、系列組織であったりというわけではありません。

 

それぞれの園がモンテッソーリ教育への想いをこめて、独自に運営しています。

 

(静岡:「松浦学園モンテッソーリ子どもの家」)

※「松浦学園モンテッソーリ子どもの家」園長へのインタビューはこちら

 

 

モンテッソーリ実践園は「子どもの家」だけではない

幼児に対してモンテッソーリ教育を実践する施設のことを、「子どもの家」と呼ぶ(名づける)一方で、子どもの家という名前がついていなくても、モンテッソーリ教育をきちんと実践しているところはたくさんあります。

(○○幼稚園、○○保育園、○○モンテッソーリスクールなど )

 

また、逆に子どもの家という名前がついていても、モンテッソーリ教育とは全く関係のないところもあるようです。

 

 

日本にはどんな「子どもの家」があるの?

日本全国に約700か所あるモンテッソーリ教育実践施設の中で、「子どもの家」という名前のところは約40か所あります。

(2018年9月12日現在 イデー・モンテッソーリ調査)

 

以下のように大きく分類することができます。

 

①認可外保育施設

モンテッソーリ教育を知る人が「子どもの家」と耳にしたときに、一般的に思い浮かべるのが、このタイプではないでしょうか。

 

モンテッソーリ教育の資格者が、一軒家などを使用して小規模な幼稚園を開かれているケースです。

 

その際、補助金などを受けずに認可外保育施設として運営されるケースが多く、その場合は、保育士資格とモンテッソーリの教師資格を持つ先生方によって運営されています。

 

子どもたちは、一般的な幼稚園のように、週5日の日中をモンテッソーリ環境の中で過ごします。

 

 

②認可保育園

認可保育園でモンテッソーリ教育を導入している所が、「子どもの家(チャイルドハウス)」と保育園名につけているケース。

 

(茨城:「ちゃいるどはうす 小さなおうち

 

 

③幼稚園

学校法人などが運営する幼稚園で、モンテッソーリ教育を導入している所が、「子どもの家」を園の名前につけているケース。

 

 

④お教室として

週に1~数回、短い時間でもモンテッソーリ教育を受けたい子どもたちのために開かれたお教室が「子どもの家」の名前をつけているケース。

 

未就園児や、幼稚園児が降園後に通い、モンテッソーリ教育の環境の中で活動することができるようになっています。

 

(東京:「久我山こどものいえ

 

 

 

 

「子どもの家」の様々な呼び方  ~表記の仕方~

「子どもの家」には、様々な書き方があるようです。

 

日本語では、

・子どもの家

・こどもの家

・子供の家

・こどものいえ

・チャイルドハウス など

 

(アメリカ・サンディエゴ:「MISD子どもの家」)

※「MISD子どもの家」の記事はこちら

 

英語では

・チャイルド・ハウス(Child House)

・チャイルズ・ハウス(Child’s House)

・チュルドレン・ハウス(Children House)

・チュルドレンズ・ハウス(Children’s House)

 

イタリア語では

・カサ・デ・バンビーニ(Casa Dei Bambini)

などと呼ばれています。

 

 

「子どもの家」以外の呼び方

3歳~6歳の幼稚園児にあたる幼児が通うのが「子どもの家」です。それでは他の月齢の子どもが通うところは、モンテッソーリ教育ではなんと呼ばれるのでしょうか。

 

 

①ニド (Nido):0歳〜未歩行児

未歩行児の赤ちゃんのクラスのことを、モンテッソーリ教育ではニド(巣)と呼んでいます。

 

環境には、はいはい、つかまりだち、伝い歩きなどの練習ができるスペースが用意されていて、赤ちゃんたちが安心して過ごせるよう工夫がしてあります。

 

(茨城:「ちゃいるどはうす 小さなおうち」)

 

 

②インファントコミュニティ(IC)またはトドラー:1歳半頃〜2歳頃

歩き始めた1歳半頃~2歳頃までの未就園児の通う場所のことを、モンテッソーリ教育では「インファントコミュニティ(小さな子どもの共同体)」または「トドラー」と呼んでいます。

 

「日常生活の練習」や「言語教育」「指先を使うお仕事」「アート」などと呼ばれる分野が主になっています。

 

(アメリカ・サンディエゴ:「Beth Montessori」)

※「Beth Montessori」の記事はこちら

 

 

③子どもの家・カサ(Casa)・プライマリー (Primary):3歳〜6歳

3歳〜6歳の幼児たちの通うところ。

 

モンテッソーリ教育の5領域の活動「日常生活の練習」「感覚教育」「言語教育」「数教育」「文化教育」が揃ってます。

 

 

(茨城:「ちゃいるどはうす 小さなおうち

 

(アメリカ・ポートランド:「The Portland Montessori School)

※「The Portland Montessori Schoolの記事はこちら

 

④小学校・エレメンタリー:6歳〜12歳

モンテッソーリ教育の小学校課程は、6-9歳、9-12歳の2クラス、または6-12歳の1クラスの縦割り(※)で運営されています。

 

※年齢別にクラスを編成する「横割り」とは違い、1つのクラスを年齢の異なる子どもで編成する形態。

 

それまでとは違い、「幾何」「算数」「言語」「科学」「生物」「歴史」「地理」など幅広い分野を、お友達と共に学習していきます。

 

(イタリア・コモ:「Scuola Montessori Como」)

Scuola Montessori Como」の記事はこちら

 

⑤アードキンダー(Erdkinder):12歳〜15歳頃

モンテッソーリ教育の中学校は「アードキンダー」と呼ばれています。”大地の子”という意味です。

 

緑豊かな農場で、動物の世話や畑の世話もしながら、多感な時期を自然に触れて過ごします。

 

 

(アメリカ・メリーランドにあるアードキンダー)

 

 

 

全国のモンテッソーリ実践園リスト紹介

いかがでしたでしょうか?

 

「子どもの家」の名前がついていないところでも、モンテッソーリ教育を実践されている所はたくさんあります。お住まいの近くにあるところを、是非ご覧になってみてください。

 

【モンテッソーリ実践園のリストのあるウェブサイト】

モンテッソーリ教育情報サイト 「バンビーノ」

日本モンテッソーリ綜合教育研究所

全国 モンテッソーリ保育園・幼稚園一覧

 

(文:あべようこ

 

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