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イデー・モンテッソーリ/モンテッソーリ教育を愛する全ての人へ

2017.09.14 大原青子先生インタビュー②
モンテッソーリ園を選ぶポイント


大原青子先生への前回のインタビューでは、モンテッソーリ教育の特徴や、よくある疑問についてお答え頂きました。

 

そして今回は「モンテッソーリ園を選ぶ際のポイント」についてお話を伺いました。

 

大原青子先生 プロフィール

社会福祉法人香楠会エミール保育園 園長

AMI(国際モンテッソーリ協会)認定 准教師養成トレーナー(0-3歳レベル)

久留米信愛女学院短期大学 幼児教育学科 非常勤講師

慶應義塾大学文学部哲学科卒、福岡教育大学修士課程修了M Ed取得

AMIパリコースにて幼児(3-6歳)レベルの国際教師資格取得

AMIデンバーコースにて乳児(0-3歳)レベルの国際教師資格取得

 

 

 

「自由選択活動」の時間

– 大原先生はこれまで、日本や海外のモンテッソーリ園を沢山見ていらっしゃいました。お父さんお母さんがお子さんの為に「モンテッソーリ園」を選ぶ際、どんな点を見れば良いでしょうか?

 

「はい。色々とあるのですが、一番大きなポイントをいうと、『自由選択活動の時間がどのくらいあるか』という点です。」

 

– 自由選択活動の時間?

 

「はい。子どもが自分で選んだものを、思う存分繰り返しやれる時間の事です。それを私たちは『ワークサイクル(活動のサイクル)の組み方』『時間の環境』として常に意識しています。それがなるべく細切れにならず、しかも『自分で選んで活動できる時間』である事が大切なのです。

 

 

できればそうした時間が、一日を通して長くある事が理想的です。勿論たまに皆で歌を歌うとか、帰りの会、朝の会とか、集団で同じ事やる時間があるのは良いです。しかしそれ以外の時間は、ほぼ全て自分で考えて行動できる時間だと理想的だと思います。

 

ですから、例えば『“モンテッソーリの時間”は朝の1時間です』とか『朝の30分です』とか言うようだったら、それはもしかしたらモンテッソーリ教育の一番必要な部分が無い園なのかも知れません。やっぱりその『自由選択活動の時間の長さ』は、一つの大きな目安になります。」

 

 

 

理想的な長さ

– それは、理想的にはどれぐらいの長さが良いのでしょうか?

 

「モンテッソーリが言っているのは、以下の長さです。

 

・1, 2歳児     … 2時間 ~ 2時間半

・3, 4, 5歳児 … 3時間 ~ 3時間半

 

必ず、継続して子どもが自由に考えて動けるのが『自由選択活動』の時間です。」

 

 

– 一斉に子どもを外遊びに連れて行く場合もあると思います。その場合は、例えば朝8時に来たら「3時間はお仕事をして、11時になったら外遊びに行こうね」という事でしょうか?

 

「そうですね。前にお伝えしたように(※)、外で遊ぶ時間というのは必要ですから、一日のサイクルを工夫しなければなりません。」

 

大原青子先生インタビュー①「モンテッソーリ教育Q&A」の「外遊びがない?」参照

 

 

 

「自由選択活動時間」を確保するための工夫

「例えば私の保育園では、登園してから9:00まではまず園庭で過ごします。そして昼食まで室内で活動し、3歳児は昼食後に(お昼寝までの)1時間、4, 5歳児は昼食後に1時間半位また外で遊びます。そして午後も自由選択活動があるのです。

 

一方、1,2歳児はお昼後そのまま長いお昼寝になる為、午前中に外に出る必要があります。

 

ですが、そこは『ハイ!全員今止めなさい!』と言って、室内での活動を止めさせて一斉に外に出すのではありません。

 

例えばもし園にお庭があれば、『出たそうだな』という子をそこに連れて出て、一緒にお花に水をやる活動をします。または、1時間半ほど部屋で過ごした後、少し落ち着きがなくなってきた子どもたちを5~6人園庭に連れ出して遊ばせたり、散歩に連れて行ったり等、その日その日の子どもの様子を見ながら外活動を取り入れると良いと思います。

 

それぞれの子の頃合いを見計らって、『もうそろそろ良いかな?』という時に外へと出してあげるのです。」

 

(外で種を植える活動)

 

– なるほど。1,2歳児は一斉に外に行く訳では無いんですね。

 

「そう。そして中には、皆が外に出ていく頃に先生が始めた食卓準備を『手伝いたいな。』と思う人たちもいる訳です。それならばその人は『必ず今日もお外に出なきゃいけない』と事ではなく、残って先生と一緒に食卓の準備を手伝っても良いのです。

 

他にも、汚れたお皿を一生懸命洗ってる人がいたらそのまま洗っていても良いとか、そういう自由があると良いと思います。

 

1-2歳児のクラスだと複数担任なので、そういう事ができます。」

 

(食事の配膳)

 

「そして『自由選択活動の時間』の枠は、教具を使ってお仕事するだけではありません。外でするガーデニングとか、庭掃除とかも入るし、お仕事の時間が終わってからする、食事の準備のための時間等も全部含まれるのです。」

 

 

 

 

 

【モンテッソーリ園を選ぶ際のポイント まとめ】

・「子どもが自分で考えて行動する時間(自由選択活動の時間)がどのくらいあるか」という点を見る。

 

・その時間の理想的な長さは、継続して

          1, 2歳児 … 2時間 ~ 2時間半

          3, 4, 5歳児 … 3時間 ~ 3時間半。

 

活動時間は、教具を使ってお仕事をしている時だけではなく、外活動(ガーデニングとか、庭掃除)や食事の準備のための時間等も全て含まれる。

 

 

大原先生、「モンテッソーリ園を選ぶ際のポイント」について詳しくお話し頂きありがとうございました。

 

次回は、「自由の意味とルールのもうけ方」のお話を伺いたいと思います。

 

 

 

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