ベストセラー漫画家とモンテッソーリ教育第一人者 〜羽賀翔一さん インタビュー ②〜


本企画では、羽賀翔一さんにお伺いしたお話を、3回に渡ってお届けします。

 

【第1話】売れっ子漫画家はモンテッソーリチャイルド!

【第2話】ベストセラー漫画家とモンテッソーリ第一人者(←今回はこちら)

【第3話】漫画家への道と、これからの夢

 

 

『漫画 君たちはどう生きるか』(原作:吉野源三郎 漫画:羽賀翔一)は、2017年にマガジンハウスから出版されて以来200万部を超えるベストセラーとなっています。この作品のヒットを受け、“君たちはどう生きるか”は2018年の流行語大賞にもノミネートされました。

 

見た人の心をあたたかい気持ちにする漫画を描く、漫画家・羽賀翔一さんは、数々のメディアに登場したり母校「茨城県立土浦第二高等学校」で特別授業を開催するなど活躍を広げています。

 

そんな羽賀さんが、幼少期を家族の営むモンテッソーリ園で過ごし、モンテッソーリ教育で育ったことをご存じでしたか?

 

またモンテッソーリ教育の第一人者、故・相良敦子先生と交流があったとのこと。

 

相良敦子先生

(モンテッソーリ教育第一人者:故 相良敦子先生)

 

ベストセラー漫画家の羽賀翔一さんに、故・相良敦子先生との貴重な思い出を伺いました。

 

(聞き手:あべようこ)

 

 

 

相良敦子先生との思い出

なんでも面白がってくれる方

– 羽賀さん、先日私の漫画『マンガ ママ、ひとりでするのを手伝ってね』(原作:相良敦子 漫画:あべようこ)をご覧頂いたようでありがとうございました。その原作者である、故・相良敦子先生をご存じだったそうですが、思い出をお聞かせいただけますか?

 

「僕の家族が、モンテッソーリ教育を実践する子どもの家を運営していたため、相良敦子先生との親交がありました。そして家族を通じて、相良先生も僕の成長を見守っていてくれていました。」

 

インタビュに答える羽賀翔一さん

 

「小学校のクラスで、好きな絵柄・デザインでティッシュボックスをつくろうということになりました。そこで、僕は地球や火星が鼻水を垂らしているというデザインにして『地球の鼻水』という木工のティッシュボックスを作ったんです。そのユーモアを相良敦子先生がとても喜んでくださったということは、家族から聞き、嬉しかったことを覚えています。」

 

– 相良先生がニコニコしながら喜んでいる姿が目に浮かびます。小さなことにも感動してくださる方でしたから!

 

 

脳の国・みその国~翔ちゃん、凄いアイデアだわ!

「後、小学校の時にずっと、“よいこちょう”と言う白いノートに『勉強』というタイトルのオリジナルの漫画を描いていました。」

 

「べんきょう」(オリジナルストーリー by 小学生の羽賀翔一さん)

 

ある成績優秀な男の子の脳みその中で、戦いが繰り広げられている物語。

 

「天才君」という主人公のチームと「0点大魔王」と言う悪のチームの戦い。

天才君のチームが負けると、その脳みその持ち主である少年の成績が下がる構造の漫画。

 

「脳みそについて、右脳左脳も何も知らなかったけど、何となく二つの形になってるなって思って。“脳の国・みその国”に分け、そこを横断するようなファンタジー物語にした。

 

そうしたら、それを相良敦子先生が“翔ちゃん、すごいアイデアだわ!”と喜んでくれたことを聞いて、子どもながらに嬉しかったです。

 

そういうところを拾ってくれたり、面白がってくれたりというのが、相良先生の魅力だなと思っていました。」

 

(小学校1年生の時の羽賀さん)

 

– 感性が豊かな相良先生が、漫画家としての羽賀さんの才能をいち早く感じていたんでしょうね。

 

 

吉野源三郎氏と相良敦子先生の共通点

「あとは昔、僕が大学生くらいの時に地元のつくばに相良先生が講演しに来てくださったことがあり、その時の話がとても印象的に残っています。

 

日向の中の、暗い日かげに一筋の光がさしていて、この筋の中だけ埃が舞っているのが見えることってあるじゃないですか。

 

相良先生によると、その埃をある小さな女の子がずっと観察していたそうなんです。『先生見てみて!埃がダンスしているみたい!』と言って、ずーっと飽きずに見ていたそうなんです。その子もすごいと思ったけれど、それに心から感動して、ずっと記憶している相良先生もすごいと思いました。

 

それから時間がたって、今回『君たちはどう生きるか』と言う80年前の本を漫画にしました。その作品を読むにつれ、『君たちはどう生きるか』の作者である吉野源三郎さんも相良敦子先生のように、日常の中の、本当に些末な、小さい映像を記憶している人なんだなという印象を受けたんです。」

 

インタビュに答える羽賀翔一さん

 

– 吉野源三郎さんと相良敦子先生というお二人に共通点を見出したんですね!

 

 

 小さな出来事を心の引き出しに

「原作の『君たちはどう生きるか』の中に『石段の思い出』という章があります。石段を登るおばあさんの荷物を持とうかどうしようか迷って、結局持てなくて後から後悔した、という話をお母さんが、息子のコペル君にすると言う章なんです。

 

それはきっと吉野源三郎さん自身が『ああ、あの時、荷物を持ってあげればよかった』という経験と後悔があったからそういうエピソードが出てきたんだろうなと思いました。

 

そういう風に小さい出来事―――普通だったら取りこぼしてしまったり、時間がたったら忘れてしまいそうなものを、観察して、感じて、大切に心の引き出しの中に入れているということがお二人の共通点だと思います。それを自分も大事にしたいですし、モンテッソーリ教育で大事にする考え方の根っこにあるような気がしているんです。」

 

インタビュに答える羽賀翔一さん

 

 

羽賀さん、相良敦子先生との思い出のお話をありがとうございました!

 

次回の最終回は、羽賀さんの今後の夢をお伺いしたいと思います。

 

 

羽賀翔一オフィシャルウェブサイト

http://hagashoichi.com/

 

羽賀翔一さんの所属するクリエイター・エージェント 

株式会社コルク

https://corkagency.com/

 

羽賀翔一さんの育ったモンテッソーリ園

つくばトッポンチーノ保育園(旧:つくばモンテッソーリ子どもの家)

http://topponcino-monte.com/

 

 

 

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